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肩こり

肩こりでお悩みの方へ

肩に痛みを感じる女性

肩まわりに重さやだるさを感じさせる肩こりは、性別や年齢を問わずによく起こる身近な症状です。
それゆえに、うまくやり過ごしながら自己流で対処してきた方も多いのではないでしょうか。

しかし、肩こりが悪化すると、頭痛吐き気をともなうようになり、一人では対処できなくなることもあります。
また、肩こりは病気のサインとして現れているケースもあり、油断は禁物です。
肩の不快感が軽いうちに、適切な対処を行いましょう。

こちらでは、肩こりの症状や原因、当院での施術方法、対処法・予防法についてご紹介します。

目次

こんなお悩みはありませんか?

  • 肩を回すとでゴリゴリ音が鳴る
  • 施術を受けても不快感が治らない
  • 肩甲骨のあたりが重だるい
  • 首や肩がずっしり重い
  • 肩こりで頭がボーッとする
  • 肩まわりがガチガチに固まっている

肩こりとは?
肩こりのおもな症状と原因

肩こりになってしまうおもなケース

肩を押さえる女性

肩こりは日本人の国民病といわれているほど、私たちになじみのある症状です。

●肩こりとは

肩こりは年齢や性別問わず、多くの方が一度は感じたことがある身近な症状です。
人によって感じ方はさまざまですが、おもに重だるさ疲労感痛みなどが生じます。
症状が重いケースでは、頭痛吐き気をともなうこともあり、日常生活に大きな影響を及ぼしかねません。

●肩こりと四十肩・五十肩の違い

肩こりとよく似た症状に四十肩・五十肩が挙げられます。
どちらも肩に不快感をともなうものですが、メカニズムが異なります。

肩こりは筋肉の緊張がおもな原因です。
それに対し、四十肩・五十肩は肩関節のまわりで生じている炎症によるものです。
それぞれ対処法が異なるため、混同しないようにしましょう。

●なぜ日本人に肩こりが多いのか

日本人はとくに肩こりに悩む方が多いといわれています。
その理由として挙げられるのが、次のふたつです。

・骨格が華奢だから

日本人は、頭の大きさに対して骨格が華奢で筋肉量が少ない傾向にあります。
そのため、一つひとつの筋肉に加わる負荷が増え、肩こりが起こりやすいと考えられています。

・前かがみになる動作が多いから

日本人は農耕民族であり、昔から前かがみになる動作を日常的に行ってきました。
その影響で前方の筋肉が発達し、肩の筋肉に負担をかける猫背のくせがつきやすくなっていると考えられています。

また、床に正座したりおじぎなどの文化的な背景も影響している可能性があります。

肩こりのおもな症状と原因について

肩こりを感じる女性

現代人は肩こりが起こりやすい生活を送っているといわれています。

●肩こりの症状

肩こりの感じ方は人それぞれです。
肩の不快感は「張る」「こる」「重い」「だるい」などと表現されます。
また、肩こりによって頭部への血流が悪化したり、自律神経系に影響が及んだりすると、頭痛めまい吐き気集中力の低下などを招くことがあります。

●肩こりのおもな原因

・デスクワーク

デスクワーク中は肩や頭が本来の位置よりも前に出て、首や肩の筋肉に負担がかかりやすい状態です。
しかし、パソコン操作に集中しているため、長時間同じ姿勢が続きます。
すると、筋肉が緊張しつづけるため、血流が悪くなり、肩こりにつながります。

・スマホの使用

うつむくような姿勢は、頭の重心が前に傾くため、普段の何倍も首や肩の筋肉にかかる負担が増えるといわれています。
そのため、スマホを使用する際にうつむくような姿勢を取りつづけていると、肩こりが起こりやすくなります。

・姿勢の悪さ

本来、頭の重みは背骨によってうまく分散されています。
しかし、猫背により背中が丸まると、その分散力が低下してしまい、首や肩への負担が増えて肩こりの悪化を招きます。

・筋肉の硬さ

筋肉の硬さを招く原因は、運動不足オーバーユース生活習慣の乱れなどです。
筋肉のしなやかさが失われると、筋力が低下し、頭や腕を支えるだけでも一部の筋肉に大きな負担がかかってしまいます。

類似症状のある隠れた病気について

肩の炎症を可視化した様子

肩こりは病気が原因で生じるケースもあるため、油断はできません。

●胸郭出口症候群

首から胸の間にある胸郭出口という隙間の圧迫が原因となる病気です。
重労働姿勢の悪さストレスなどが影響しているといわれています。

胸郭出口には、腕へとつながる重要な血管が神経が走行しています。
そのため、胸郭出口症候群を発症すると、肩がこったり、腕がしびれたりすることがあります。

●肩関節周囲炎

肩関節の周辺で炎症が起きている状態です。
加齢による組織の変性や日常生活での肩への負担などによって起こると考えられており、肩の痛み運動制限などが生じます。

●椎骨動脈解離

首を通る椎骨動脈の膜が裂けたり剥がれたりすると、肩こりと似た症状が生じることがあります。

椎骨動脈解離は、数日で命を落とす可能性もある危険な状態です。
くも膜下出血脳梗塞を招く原因にもなるため、いつもと違う肩こりや首筋の痛みを感じるようであれば、速やかに医療機関に相談しましょう。

肩こりのおもな施術法と
代表的な施術期間・過程

肩こりのおもな施術法

当院では、肩こりに対して多角的なアプローチが可能です。

●頭蓋骨矯正

頭蓋骨は一枚の骨ではなく、複数の骨がパズルのように組み合わさっています。
骨と骨の繋ぎ目は「頭蓋骨縫合」と呼ばれており、縫合にゆがみやズレが発生してしまうと、筋肉のバランスにも乱れが生じ、肩こりを悪化させることがあります。

頭蓋骨矯正では、ソフトなタッチによって問題のある縫合をもみほぐし、頭部の筋肉の正常化を目指します。

●足裏ケア

足裏ケアは、足ツボへの刺激とリンパトリートメントを組み合わせた施術です。
足にはいくつものツボ反射区があり、全身へのアプローチが可能です。
リンパの流れに沿って老廃物を流すような心地よい施術を行い、肩こりの原因となる筋肉の緊張緩和を促します。

●もみほぐし・整体

もみほぐし・整体は、筋肉や関節にはたらきかけ、身体の調和を取り戻すための施術です。
凝り固まった筋肉をほぐし、関節の可動域を改善することで、肩こりと関係する肩甲骨まわりを重点的にケアします。

また、もみほぐし・整体は手技による施術で、肩こりで疲れた心身を癒す効果も期待できます。

肩こりの代表的な施術期間・過程

当院では、一人ひとりに適した施術計画をご提案します。

●施術期間について

肩こりといっても、その状態はさまざまです。
施術期間は、とくに一律には定めていません。
1回から可能で、初回で変化を実感できる方もいます。

しかし、痛みが落ち着いたからといって、施術を中断してしまうと、すぐにぶり返してしまう可能性があります。
まずは数か月程度継続し、経過を見守りましょう。
施術期間や頻度については、身体の状態や経過に応じて個別にご提案します。

●施術過程について

初回は、カウンセリング簡単な検査を行い、肩こりの原因や状態を把握します。
そのうえで、一人ひとりに適した施術プランをご提案します。
2回目以降の施術は経過にあわせて柔軟に対応するので、お気軽にご相談ください。

肩こりになってしまった際の
注意点と対処法

右肩を回す女性

肩こりがつらいときは、次の対処法を試してみましょう。

●ストレッチ

肩こりは、背中の筋肉の緊張を緩めると楽になることがあります。
鍵を握っているのは、肩甲骨を支えている筋肉です。

肩甲骨には僧帽筋肩甲挙筋菱形筋など、多くの筋肉が付着しています。
肩甲骨を後ろに引き寄せたり、大きく回したりして、これらの筋肉をストレッチしましょう。

とくにデスクワークをする際は、1時間に1回程度ストレッチを行う時間をつくりましょう。

●身体を温める

肩こりのおもな原因は、筋肉の緊張です。
蒸しタオルで肩まわりを温めたり、入浴して全身を温めたりすると、筋肉の緊張がほぐれやすくなります。
しかし、熱すぎる刺激はかえって筋肉の緊張を強めてしまうため、38℃〜40℃ほどの心地よい温度で行いましょう。

肩こりにならないための
予防法と身体のケア方法

歩くビジネスマンの足元

肩こりは日常生活のささいな積み重ねがきっかけとなります。
生活習慣を見直し、肩こりが起こりにくい身体を目指しましょう。

●正しい姿勢を意識する

作業時の姿勢を正しく保つと、身体への負担が軽減され、肩こりを未然に防ぐことができます。
椅子の高さは、股関節と膝関節を直角に曲げた際に足裏全体が床につく程度に調整しましょう。
そして、坐骨を立てて深く座り、背筋を伸ばして顎を引きましょう。
そうすると、正しい姿勢を維持しやすくなります。

●身体を動かす

現代人は身体を動かす機会が減っており、十分な筋力を維持しにくくなっています。
通勤時に一駅歩く近場の買い物は徒歩で出かけるエレベーターではなく階段を使うなど、日常生活で意識的に身体を動かす時間を増やしましょう。

●適度に休憩を取る

正しい姿勢であっても何時間も同じ姿勢を続けていると、血行が悪くなり、筋肉がこわばりやすくなります。
パソコンスマホゲームなどを長時間行う際は、1時間に1回程度休憩を取り、姿勢をリセットしましょう。

肩こりに関するおもなQ&A

肩こりの原因はなんですか?

デスクワークやスマホの使用、姿勢の悪さ、筋肉の硬さなどが考えられます。

肩こりをもたらす病気はありますか?

胸郭出口症候群や肩関節周囲炎、椎骨動脈乖離などがあります。

肩こりと頭痛にはどのような関係がありますか?

肩こりによって筋肉の緊張状態が続くと、頭全体が締めつけられるような緊張型頭痛が起こりやすくなるという関係があります。

肩こりと四十肩・五十肩は同じですか?

肩こりと四十肩・五十肩は異なるものです。
肩こりは筋肉の緊張に由来しますが、四十肩・五十肩は関節の炎症が関係しています。

肩こりにおすすめのツボはありますか?

後頭部の風地や天柱、肩の肩井(けんせい)などです。

肩を動かした際にゴリゴリしているものの正体はなんですか?

硬くなった筋肉や腱だと考えられています。

肩こりの簡単な対策はなにかありますか?

普段から適度な運動を行うこと、デスクワーク時はこまめに休憩を取ることなどがあります。

肩こりを感じるときはどのようなストレッチがおすすめですか?

肩甲骨を寄せたり回したりするストレッチがおすすめです。

肩こりがある部分をセルフマッサージしてもいいですか?

むやみにもむと、筋肉が傷つき、症状が悪化する可能性があります。
セルフで行う場合は、マッサージではなくストレッチを取り入れましょう。

肩こりは整形外科と整骨院どちらに相談したらいいですか?

病気の可能性があり、詳しい検査が必要な場合は整形外科に相談しましょう。
一般的な肩こりであれば、整骨院でも対応可能です。

著者 Writer

著者画像
岡村 弘樹 / オカムラ ヒロキ
▼取得資格
・柔道整復師
・はり師
・きゅう師

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